━違和感と恋心━

18/40
前へ
/72ページ
次へ
「なんでチョコボがいるんですか!?」 ホープは驚きの余りつい大きな声で聞いてしまった。 「さっきサッズからもらった。飼ってたチョコボがヒナを産んだらしい」 ホープは手の平にヒナチョコボを乗っけると、ライトニングから見て斜め前に位置するソファーに座った。 そして手の平のヒナチョコボを眺める。 「そうなんですか。じゃあこれからは僕達が親なんですね」 「そうだな」 「親か~。なんか良いですね。二人で何かを育てるなんて」 ホープは手のひらの上にいるヒナチョコボを片方の手で撫で、ニッコリと笑いながら言った。 ライトニングはホープの笑顔を見ると、おもわず笑みを浮かべてしまった。 ライトニングはホープの笑った顔が好きだった。 もちろん、妹のセラの笑顔も好きだ。 だがホープの笑顔と、セラの笑顔を好きと思う気持ちは、少し違っていた。 どう違うかは、ライトニング自身もよくわからなかった。 なんとなく違う。そう感じているだけだった。
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加