━違和感と恋心━

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「じゃあ、明日はずっと一緒にいられますね」 ホープはニッコリ笑ってライトニングを見ながら言った。 「そうだな」 「やったー!」 まるで子どものように嬉しがるホープを、ライトニングは微笑ましそうに見ていた。 「そんなに嬉しいか?」 「もちろんです! 僕、ライトさんのこと好……」 「…ん?」 ホープが途中で言葉を遮るように口を閉じた。 そしてしまった、というような表情をしてライトニングから顔をそらす。 「私が…なんだ?」 「あっ、いや…なんでもないですよ! ふ、風呂入れてきますね」 ホープはそう言うとヒナチョコボを箱に戻し、そそくさと風呂場へ行ってしまった。 一人リビングに残されたライトニングは、ホープがなんて言おうとしていたのかを考える。 だが、「す」から始まる言葉があまり浮かばなかった。 後で聞いてみよう、そう思った。 そしてライトニングはヒナチョコボを手のひらに乗せると、ふわふわの体を撫でた。
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