━違和感と恋心━

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リビングにいてもたっても居られなくなったホープは、今風呂場にいる。 追い焚き機能がない風呂のため、入る前にお湯を準備しなくてはならない。 そのため今、ホープは浴槽を洗っていた。 ホープは浴槽を洗いながら、ライトニングに言いそうになった言葉について思う。 ホープはライトニングのことが好きだった。 家族として、尊敬する人としてではなく、一人の女性として。 ライトニングを気になり始めたのは二年前からだ 三年前から少し気になってはいたが、その時はただライトニングの強さに憧れているだけだと思っていた。 でもライトニングと一緒に過ごしているうちに、憧れから女性として好きという気持ちに変わっていった。 一緒にいるとつい意識してしまう。 でもライトニングは自分のことを弟や同居人としか思っていない、そうホープは思っていた。 だからライトニングになかなか自分の気持ちを伝えられないでいる。 ましてや、伝えたら嫌われるんじゃないか、そうも思っていた。
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