━違和感と恋心━

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棚からバスタオルを取り出すと、それを羽織った。 そして本当は行きづらいのだが、ライトニングがいるリビングに行く。 リビングに行ったら何か言われそうだな、と思う。 どうしたんだ? とか。 いや、それが普通なのか。 それよりさっき言いそうになった言葉について聞かれそうで怖い。 「ありがとう、ホー…どうしたんだ? タオルなんか羽織って」 ライトニングはタオルを羽織っているホープを見るや否や、予想通りの言葉を放った。 「浴槽を洗ってたらシャワーを自分のほうに向けちゃって。それで濡れちゃったんです」 ホープはソファーに向かいながら返事をする そしてソファーに水が移らないように注意しながら座った。 それにしても、寒い。 服についた水分がこんなにも体の熱を取っていくなんて。 いっそのこと、服を脱いだ方が良いのかもしれない。
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