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「い、いきなりなんだ。子供みたいに」
ホープはライトニングの首を両腕で包み込むようにして抱き着いてきた。
ライトニングの顔のすぐ横にホープの顔がある。
ちなみにヒナチョコボはというと、箱の中で眠っていた。
「特に理由は無いです」
「はぁ…」
ライトニングはため息をつく。
理由が無いのにどうして抱きつくんだ。
ホープの体は風呂上がりで火照っているのか、熱い。
そんな体で抱きつかれると、こっちまで暑くなってしまう。
すぐ離れていくと思っていたが、ホープは何故か離れない。
「おい、いい加減離せ」
「どうしてですか?」
ホープは意地悪そうに言う。
どうして…?
普通こういうのはすぐ相手が離れていくんじゃないのか?
セラと暮らしていた時もこんなことをされた覚えがあるが、その時はすぐに離れていったような気がする。
「いいから離せ。ほら、子供は寝る時間だぞ」
「…子供じゃないですよ」
ホープは笑顔だった表情を暗くすると、声を低くして言った。
まずいことを言ってしまったか。
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