━違和感と恋心━

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「…おい。ホープ?」 黙っているホープにしびれをきらしたライトニングは、ホープに優しく話し掛けた。 「…ですよね。ハハ、何を聞いてるんだ、僕は」 ホープはライトニングから離れると、笑いながらライトニングの斜め前のソファーに座った。 その笑顔は無理矢理出したような笑顔に感じる。 「あの、今までのは気にしないでください。僕、どうかしていたみたいです」 ライトニングに目を合わせず、ホープはぎこちない笑顔で喋る。 気にするなと言われても、明らかにいつもと違うホープを気にせずにはいられない。 何か悩んでいることでもあるのだろうか。 「ホープ。何か悩み事があるのか…?」 「いえ。特に何もないですよ」 明らかに何かあるような仕草や口調で否定をする。 ライトニングは問い詰めようと思ったが、無理に言わせるのは良くないか、と思いやめた。 「…そうか。何かあるなら私やセラとかに相談しろよ」 「…はい」 ホープは頷いて返事をした。
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