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「ハァ…」
またリビングにいてもたってもいられなくなったホープは、今度は自分の部屋でベッドに座っている。
ホープは額に両手を当てて俯くと、深い溜め息をついた。
なんであんなこと聞いたんだろ…。
ホープは激しく後悔をしていた。
初めはただ冗談で抱きついて、何もなかったかのように離れる予定だったのに。
何故だかわからないけど、気付いたらあんなことを聞いていた。
大体、抱きついた事自体おかしい。
そんなこと兄弟同士か付き合っている同士、または同性の友達としかしないだろう。
ライトさん、困っただろうな…。
「ハァ…」
ホープはまた溜め息をつく。
明日から普通に過ごしていれば、気にしないでもらえるだろうか。
ホープはそう思いながらベッドに入ると、仰向けの状態でふと片腕を目の前に出した。
最近、ルシの刻印があった手首にムズムズとした違和感が走ることがある。
何故だろう。
ホープは気のせいか、と思うと腕を布団に戻して目を瞑り、色々と悩み考えているといつの間にか眠りについた。
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