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ホープが激しく後悔した日と同日。
「スノウ? 昼食できたよー」
太陽が青い空の中で燦々と日差しを贈る昼頃。
とある家庭では昼食を始めようとしていた。
とある家庭とはスノウとセラの事だ。
二人とも相変わらずで三年前とほぼ何も変わっていない。
あるとすればセラが大学進学を辞めたことか。
三年前のことがあり、ゴタゴタした聖府は教育の面までは手が回らなかったのだ。
三年経った今では、幼小中の基礎を学ぶ学校は設立されているが、高大はまだない。
セラは現在、家で掃除や洗濯をしたり朝昼晩のご飯を作ったりなど、主婦のような生活をしている。
もし大学が設立されても入学はせず、主婦の道を進むつもりだ。
「おう。今行く!」
スノウは自室から返事をすると、作業を止めてリビングに向かった。
「んー。美味そうだな」
スノウはセラが作った料理を見ながら椅子に座り、料理から香る美味しそうな匂いを嗅ぎながら言った。
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