28人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
数十分が経ち、食事を終えた二人は食器などを片付けていた。
スノウは食器類をキッチンに運び、セラは運ばれた食器類を洗う。
本当は、たまにはセラの代わりにスノウが洗い物をしたいと思っているのだが、それをセラは「食器を割りそうだから駄目」と言って断っている。
スノウはその言葉に納得がいかなかったが、セラが言うなら仕方がないと諦めていた。
片付けが終わった二人はソファーに座って一段落している。
「午後からも仕事あるのかな」
「どうだろうな。今のところ、午前中の依頼からは一件もきてないみたいだけど」
スノウは通信機の通話履歴を見る。
午前の連絡で履歴は終わっていた。
「そっか…。最近仕事少ないもんね」
「ああ…。たまり場に行っても、仕事が来ないからあいつらと馬鹿やるだけ。自宅待機だってほぼ休日と変わらない」
スノウは頭の後ろで両手を組み、目を瞑りながら不満げに言う。
「凄く忙しいよりはマシ…かな」
「だな。給料を求めてやってるわけじゃないし。それに、忙しくなりすぎてセラをほったらかしにするのもちょっとな」
最初のコメントを投稿しよう!