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「四種類燃やして四種類の色。これは結構凄いことですね」
ユージュは腕を組み、笑いながら言った。
適当に採ってきた四種類の物質を燃やし、それぞれから「赤色」「青色」「黄色」「緑色」の炎が出た。
スノウもまさかこんな結果が出るとは思ってもいなかった。
「あんた、これから不幸の連続になるから気を付けなさいよ」
「えぇっ!?」
「運を使い果たしたっすね」
確かに、こんな偶然が起こったらきっと悪いことが返ってくるに違いない。
もしかして、協力したホープにも不幸が訪れるのか。
念のために後で謝っておこう、とスノウは思った。
スノウはこれから先の生活に不安を感じたが、今はそれどころではないと顔を横に振る。
「そんなことより! 色も揃ったんだから、早く花火を完成させようぜ! もう一週間も無いんだからさ」
「そうだな。じゃあまずはこの材料をもっと集めようぜ。んで、それをみんなで粉末状にする」
ガドーは腕を組みながら四人を見て言う。
四人はその言葉に頷いた。
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