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「マーキー、ユージュ。お前らはこれ持って一旦街に戻って、大きめの袋を幾つかと道具を持ってこい」
ガドーの言葉に「また俺らがパシりっすね」などと文句を言いながらも、マーキーとユージュは実験道具達を纏め、そして街へ戻っていった。
「スノウ。採った場所はちゃんと覚えてるよな?」
「ああ、もちろん」
ガドーは「なら良いんだ」と言うと、その場に胡座をかいて座り込んだ。
レブロもそれに釣られ、丁度良い具合に出っ張っている岩に腰を落とす。
スノウはというと、その場で突っ立ったまま腕を組み、丁度アダマンタイマイを口に入れた巨大なファルシを眺めていた。
確か、タイタンって名前だった気がする。
「いつ見てもすげぇなー」
スノウはタイタンの迫力に圧倒され、独り言のように呟いた。
その呟きに何かしら返事が返ってくるかと思ったが、ガドーとレブロからスノウへ言葉が発せられることは無かった。
レブロに至っては、偶然通りかかった野生のチョコボを触っており、スノウの言葉を聞いていたのかもわからない。
「………、」
まぁいいか、と思ったスノウはその場に胡座をかいて座り込んだ。
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