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「人手が足りなかったらセラ達にも手伝ってもらうよ」
スノウは肩に塩が入った袋を掛けながら言った。
「その方が良いわね。それにしても、この石凄い綺麗」
レブロが青っぽい透明な石を夕陽に照らしながら言った。
確かに、磨いて形を整えたら宝石として売れそうだった。
そしてその通り、この青っぽい透明な石は天青石といって、宝石として扱われる石だった。
別名セレスタイトといわれ、その石言葉は「休息」。
セレスタイトという言葉は直訳すると「天上界の石」という意味で、見つめた者に静寂や安らぎなどといった感覚を与えるという。
そして、セレスタイトには「殻を破る石」や「再誕生するための石」という意味もあった。
しかし、スノウ達はそれを知らない。
「綺麗っすよねー。余ったらアクセサリにしたいっす」
「その時は俺の分も作ってくれると嬉しいな」
お洒落に目がないユージュは後頭部に手を当てながら言った。
「せっかくだから、五人お揃いのアクセサリでも作っちゃいます?」
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