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「あっ、おかえりー」
自宅の玄関に入ると、奥からセラの声が聞こえた。
スノウはリビングに向かいながらその声に返事する。
リビングに行くと、テーブルの上に夕飯が並べてあった。
セラはソファーに座ってラジオを聞いている。
「おっ、うまそー」
スノウはテーブルに並べられている美味しそうな夕飯を見て、素直に感想を述べた。
夕飯からは湯気が出ていて、出来上がったばかりらしい。
「冷めないうちに食べよ。話し合いの結果も早く聞きたいし」
セラはそう言うとキッチンへ行った。
スノウは自室兼寝室へ行くと手袋を脱ぎ、木で作ったハンガーにコートを掛けるとリビングへ戻った。
そして手を洗ったりなんだりして、スノウとセラは席に付く。
「いただきます」
二人はそう言うと、夕飯を食べ始めた。
やっぱり美味いな、などと思いながら夕飯を口へ運んでいたとき、ふとセラが口を開いた。
「話し合いの結果どうだった?」
「完璧。色付けの仕方もわかったし、後は試し打ちをしてみるだけだってさ。打ち上げる道具もいつの間にか完成してて驚いたよ」
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