━計画━

22/26

28人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
様々な大きさの色無し花火を試作の道具で打ち上げては、飛ぶ高さや花火が広がる大きさ等を記録し、それを元にマーキーが本番で使う打ち上げ道具を作っていたのだが、知らぬ間に完成していたらしい。 スノウ達がマーキーの家へ行った時、家の前に打ち上げる道具であろう大小様々な筒状の物が幾つもの並べてあった。 「そうなんだ。順調に進んでるね。楽しみだな~」 「だろ? でさ、明日の朝、皆で作業するんだけどセラも手伝ってくれないか?」 「作業? 何するの?」 セラは食べ物を口に含み、片手で口許を隠しながら言った。 「火薬と一緒に詰める石とか銅を小さく砕く。銅には多分機械を使うんだけど、石はハンマーとかで砕くから結構時間が掛かるんだよ。だからセラ達にも手伝ってもらおうかなーって」 「大変そうだね…。うん、私も手伝うよ。朝からやるなら、お弁当作っていった方が良いかな」 セラはニッコリと笑いながら言った。
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加