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「怖い顔して何考えてたの?」
セラはスノウの前から顔を離し、元の体勢に戻りながら言った。
「作業するときの班分けについて考えてた。9人をどうやって3つの班に分けようかなーって」
「そうなんだ」
「銅班は大体決まったんだけど…。…セラは一緒に作業したい人とかいるか?」
スノウは組んでいた両腕をほどき、今度は頭の後ろへ持っていきながら言った。
「んー。…お姉ちゃん、かな。最近全然話せてなかったし」
セラは一瞬考える素振りをしたが、そんなに時間をかけることなく答えを口に出した。
「なら、義姉さんとセラは一緒って事で決まりだな。となると、後はどうすっかな…。もう1人ぐらい力持ちがいたほうが良いよな…」
スノウはまた険しい顔で考え始めた。
力持ちといえばガドーなのだが、女2人の中に1人だけ男というのは如何なものだろうか。
やはり、ここはレブロを入れて女3人で作業をさせたほうが良いのか。
というか、班を分けても皆で固まって作業をすれば、そんな事を考えなくても良いのでは無いのか。
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