呼び名編

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「で、なんで今藤さんはココにいるんですか?」 「昴」 「は?」 「昴って呼んでくれなきゃ教えない」 目の前にいるこの男は一体何を言ってんだ。 人懐っこいような雰囲気を醸し出しながら俺を見てニコニコと笑う不法侵入者。 ここは言う通りに名前呼びにすべきなんだろうか…? 「………昴、さん」 迷った結果、さん付けで呼んでみた。別に名前ならいいんだろ?呼び捨てって言われてないし。 「うーん、呼び捨てがよかったんだけどまぁいいか」 不法侵入者――昴さんは笑って俺の頭を撫でた。 なんだかその行為が子供にするような感じがして俺は昴さんの手を払った。
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