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「……ん?なんだ、この旨そうな匂い…」
鍵をかけてないから、部屋にはすんなりと入れた。泥棒とか入ってたらとか考える前に飛び込んできた匂い。
俺の頭の中で今朝の男が過ぎ去った。
もしかして、アイツが……!
「あ、おかえり。悠介」
「あ、はい。ただいま。って違う違う!!」
無意識にやってしまったノリツッコミにへこみながら、俺はエプロン姿の男を睨む。
「なんでまだここに居るんだよ!ここは俺の部屋だ!!それにナチュラルに俺の名前呼んでるし!どうやって知ったんだよ!!」
ゼーハーゼーハー言いながら最大音量で叫んでやった。この際近所迷惑とかは考えない。だって不法侵入だし。
だか男は俺の言葉を鼻で笑い飛ばした。
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