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「ちょっ危ないよ!!!」
そう、俺が見たのは海に飛び込もうとしている少年を見たのだ。
少年は俺の方を向いた。
少年は動かないし、喋らないから死んでいるのかと思った。
そう思った瞬間、少年の口が開いた。
「うみ…すき」
きれいな声。
海の波の音。
それが混ざって俺には聞こえた。
きれいな目で俺をまじまじと彼は見ていた。
(ドキンッ)
俺も彼の目を見た。
少しだけ、時間が止まった。
そんな気がした。
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