甘い憂鬱 1

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「行ってきまーす!!!」 チャリンコにまたがる。 「翠!弁当忘れてる!!」 「あっ、本当だ!!母ちゃんサンキュッ!」 「じゃあ、気をつけてね」 「うん!行ってきます」 母ちゃんに行きの挨拶をし、チャリンコを必死に漕いだ。 「うわっ!暑いー!!」 ジリジリと鳴くセミ。額から汗がじわりと流れる。 (でも、こんな日は楽しそうだ!) チャリンコを必死で漕いでいると海が見えた。 「うわぁ~、きれー」 海は太陽の反射でキラキラしていた。 「…ん?あれ…誰だ?」 チャリンコを漕ぐのを止めて立ち止まった。 .
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