過去と現在

-悲しみ-

ｶﾞｼｯ
｢くっ…あ･･ぁ…｣

｢ｸｽｸｽｸｽｯ…｣

近づいた夏奈は千歳の髪を鷲掴みし､ﾆﾔﾆﾔﾄ笑ったまま無理矢理顔を近づける｡

ｷﾞｭｯ
｢止めてください!お母様!!｣

いつの間に部屋にいたのか分からないが千歳より年下くらいの男の子が夏奈の足に放されんばかりとしがみつく｡

｢良いん･･ですよ･･千景…母様の･気が…それで済むなら･･｣

悲しそうな顔を必死に隠すように千景に笑顔を向ける｡
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