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ガッ
「あぅ…っ…」
夏奈は、足にしがみついていた千景の手が緩んだと同時に足を上げ、振りほどく。
「出来損ないのあんたに触られたら、汚れるでしょ!」
パッ
千景を殴ろうとしたのか、千歳の頭を掴んでいた手を離したせいで、ゴンッと鈍い音と共に千歳は頭から床に力無く倒れた。
「ぐっ…」
「お兄…様…」
千景が千歳に近づこうと這いつくばるが、身体の痛みで上手く進めていない。
千歳も身体の痛みがあるせいで、ろくに返事すら出来ない。
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