第一章「出会いはそこそこに」

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「でも襲って来る奴らは大体が低級妖怪だから、あたいがいれば安心よ!」 「あはは、そうなのか……。」 言っちゃ悪いが頼りねえ……。 つーか死後の世界に妖怪がいるとは何事!? ……第一チルノは羽が生えてる以外は普通の小学生低学年くらいの女の子だ。 それだけでも非力そうなのに、まず妖精が妖怪に勝てるのか? どう考えたって無理な気がする……。 「あ、今あたいの事馬鹿にしなかった?」 「そ、そんなわけ無い! チルノはさいきょーなんだろ?」 「おお、よく分かってるじゃん!」 一瞬驚いたが話を何とかそらしてホッとする。 だがチルノは褒められて(?)機嫌をよくしたのか鼻歌を歌っている。 「~~♪♪」 単純な奴……。 でも、こいつと話してると面白くて退屈しないな。 そんな事を考えていると。 「あ、そろそろ博麗神社に着くよ。」 「おう……よ…………。」 そろそろ? 何言ってるんだ、目の前の階段が見えないのか? めちゃくちゃ段数多いやんか。 上見えへんで?
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