探し物が1つ

5/6
前へ
/42ページ
次へ
  ティト 「ゲホッゲホッ!」 ノエル 「大丈夫?」 ティト 「うん…ゲホッゲホッ…、直ぐにおさまるから…ゲホッゲホッ!!」 ノエル 「この頃、酷くなってるね…」 ティト 「う、うん…。でもね!四つ葉のクローバーを見付けたら、幸せになれるっていうでしょ?だから…」 ノエル 「だから、四つ葉のクローバーを探してるの?」 ティト 「うん…。もうお医者様でも治せないみたい…」 ノエル 「そんな…」 ティト 「そんな暗い顔しないで!私は大丈夫!…もっと辛い子もいる…」 (もっと辛い…はボソッ) ノエル 「ティト?」 ティト 「へへへ!四つ葉のクローバー探そぉ!」 ノエル 「う、うん!」 ナレーション 『少女の病気を知った少年は…』 ノエル 「イブ!ティトの病気を治したいんだ!何かいいクスリはないの?」 イブ 「……。ごめんなさい…。あの子の病気は、クスリや薬草では治せないのよ…」 ノエル 「そんな…。どうにかしてよ!」 イブ 「あれは、遺伝てきなもので、どうする事も……、でも…天使の血をあげれば…治るかも…?」 (でも…から独り言のように) ノエル 「えっ?僕達の血を?」 イブ 「えぇ…、大昔から私達、天使の血と肉には生命を再生させる力…、血を飲めば、どんな病気も治り、肉を食べれば、不老不死になると言われているわ…。でもね、これは大罪なの…。誰もそれを犯した事はないわ…」 ノエル 「そうなんだ…。どんな病気も…」 イブ 「ノエル!絶対に血をあげちゃだめよ!どんな罰が下るか解らないのよ!」 ノエル 「う、うん…」 ナレーション 『病気を治す方法を知ってしまった少年は、少女の元へと急いだ』  
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加