prologue

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闇に包まれた広野。 人の手で雑に整備された道を、雲からはみ出た月明かりを頼りに、一人の青年が歩いていた。 青年は汚れた真っ黒のパーカーをきて、胸には銀色のペンダントをつけている。 左腕を右手でおさえ、おさえている部分からはポタポタと鮮血がもれだしている。 鮮血は青年の身体のいたるところから出ていた。 「ちくしょ……」
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