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3時現目を開始する
チャイムが鳴ってしまった。
「あ…」
「……………」
「…サボる?」
ニヤッと小さく笑った
侑李に、俺は肩の
力が抜けた。
「こんなに晴れてるのに
体育が無いなんて
悲しいねぇ」
侑李は、小窓から
体育館の中を覗いた。
俺には、侑李のその行為は
さっきまでの会話を
はぐらかす為の物としか
思えなかった。
「………」
だから俺は、
あえて黙った。
「ねぇ裕翔ってさ、
好きな人居ないの?」
「…は?何?急に」
侑李は突然立ち上がり、
俺に背を向けて言った。
「別にいいじゃん。
居るの?居ないの?」
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