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*~*~*~*~*~*~*~*~
ーそんな日の帰り道。ー
「転校生かぁ~」
口を開いたのは、セイガである。
「なんだよ。」
ハルの気のない返事はいつものことなので、気にせずに、話を進める。
「性格良さそうな子だったよな。」
「うーん……でも、まずは顔だろ。」
あっ、ひどい。
(顔がよくても、好きじゃないけど。)
じゃあ、なんなんだ、恋する気あんのか?
いや、無いかもしれない。
(めんどくせーし。)
……ですよね。
うん。
そんなこと言いながらハルも、美少女は好きだったりする。
気まぐれの思考は理解不能だ。
ところで、今日は、トゥエルはいない。
当のルイカに学園の中を案内してあげるのだという。
まぁ、トゥエルは女の子大好きだから、きっと丁寧にエスコートするのだろう。
夕日が、二人の姿を赤く染めている。今日も一日が終わろうとしていた。
*~*~*~*~*~*~*~*~
一方、トゥエルは。
ルイカと共に楽しく校内を回っていた。
「ごめんね。付き合ってもらっちゃって……」
「全然構わないよ。せっかく隣同士なんだから。」
さすが天性の女好きだ。
口がうまい。
しかし、ここでルイカは意外なことを言った。
「そういえば、真ん中辺にいたにいた銀髪の人って誰?」
真ん中辺にいた銀髪。
それは……
間違いなくハルのことだった。
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