ところで

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「……その銀髪がどうしたの?」 ルイカは先程、転校生に興味を持ったクラスメイト達に話しかけられていたが、当然、その中にハルの姿はなかったはずだ。 「あの……自己紹介の時寝てたみたいだから……。」 ばれてたらしい。 「ごめんねぇ。アレはあーゆー奴だから。僕からもちゃんと言っとくよ。」 「あっ、いいよいいよ。あたし、転校するの実は2回目なんだけど、寝てる人って珍しいから。」 トゥエルの謝罪に、ルイカはパタパタと手をふった。 ふと、時計を見るともう、6時を回っていた。女子寮の門限は6時半なので、もう帰るべきだろう。 「もう時間だね、送るよ。」 と、トゥエルがさりげなくルイカの手をとった。 (よし、ルイカ送ったらローラとデートして……) …………。 返す言葉がない。 トゥエルは、ハルよりよっぽど、たちが悪かった。 *~*~*~*~*~*~*~*~ ーその夜。ー 大抵の人が眠りにつく午前0時。 ……今時、寝てない人のほうが多いって? いいんだ、この話の主人公の常識では、夜は眠るものだから。 まぁ、そんな些細な常識は置いといて。 珍しくハルは今日、起きていたのである。 なんのためにかと言えば。 もちろん、睡眠時間を削る価値のある面白いことのため……なのだが、だからそれが何かと言うと……
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