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時計を見ていたハルが呟いた。
「よし、12時ちょうどだ。」
「了解☆」
その声を聞いて、トゥエルが扉があるはずの場所に手を当てた。
「ζ汝、我が声を聴き、進むべき路を示せξ【解錠】」
ギィィィー
扉が、音をたてて奥に向かって開かれる。
「おぉ、階段か。」
セイガは、そう言うと、躊躇う事なく階段を登り始めた。
ここは最上階なのに。
強制的に、行く先は、屋根裏ということになる。
軽く無視してしまったが、先程トゥエルが口にした謎の言葉は、俗に言う呪文である。
因みに、彼らは3人とも、成績がいい。
……信じられない?
だと思うが、残念ながら事実である。
まぁ、それについては追々説明するとしよう。
階段を上っていたハルが不意に口を開いた。
「そういえば、この先にあるお宝ってなんなんだ?」
今更!?
「あぁ、この部屋のあると思うんだけど…」
地図の一部を示しながら、トゥエルが続けた。
「僕は魔導書じゃないかと思うんだ。」
「なるほど。」
セイガが呟いた。確かにお宝だ。誰も知らない魔法。
興味をそそるじゃないか!
そうこうしているうちに、階段が終わった。
先頭をきっていたハルが歓声をあげる。
「すっげー!」
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