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マルボロの香り。 わたしは、煙草というものは世界で一番無駄なものだと思っている。 自分の肺を壊すために、どうしてそんなものを嗜好する必要があるのだろう。 品がないことに加え、周りの人間にまで煙がまとわりつく。 百歩譲って男が好むことは良しとしよう。 女が好むことは、わたしにとって信じられないことだ。 なんだって男のようになりたがるのだろう。 女は男になれないことくらいわかっているのに。 屈強な存在にはなれないのに。 女はどこまでも狡猾で、ひ弱で、役に立たない存在だ。 そんなこと、わかりきっているのに。 _
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