~一章~

7/8
前へ
/389ページ
次へ
俳句事件か ら何日から経ったある日 アイツが今度は 小次郎を継がせようと言い出した 表向きの理由は "内気な梵天丸に 伊達家を任せられない" だって 実を言うと 梵が心開いていたのは 私、小十郎、 輝宗様、それに一部の使用人 小次郎が嫌いな訳じゃない 可愛い弟。 そんな感じだった それに梵の この性格も生まれつきじゃない。 本当はもっと男らしい みんながついて来たくなる そういう子だった その事を知っているのは 私達だけだったから 小次郎派が多かった。 唯一の救いは輝宗様だけだった 輝宗様はすべて 見抜いていたのかも知れない 伊達家の統領になるのは 梵だと…
/389ページ

最初のコメントを投稿しよう!

283人が本棚に入れています
本棚に追加