第一章

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「毛利……テメェ……っ!  何でもっと、仲間を大事にしねえんだよ!!」 剣呑の表情で鬼は我に言う。 「……貴様には、関係の無いことだ。  口出しされる覚えは無い」 「ッッ……!!」 我の言葉に、鬼は目を見開いて我を視る。 「判ったならば、去れ。  二度と我の前に姿を……  ―――現すな」 「………」 鬼は黙る。 所詮はみな、同じなのだ。 歩み寄る振りをして、 誰もが我から……離れてゆく。 判っている。 我を理解してくれるのは…… ……我独りでよい。
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