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それは、必ず人を監視させるとのことです。
脱走をしようとすれば容赦なく皆殺しという、何とも非情な条件だったのです。
人々は絶望の中を生きていくしか道はありませんでした。
そんな時、ある噂が流れ始めました。
北の里に人を飼わない、食わない、殺さないという優しい鬼がいると。
人は僅かな希望を求め、一度でいい一度その鬼を見ようと監視から抜け出そうしました。
だが、鬼の手からそう逃げられるはずがありません。
抵抗虚しく人はあっさりと見つかり、次々に殺されていきました。
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