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――さて、どうしましょうか。人数ぴったし分けてしまいましたし……
かと言って、カナダさんに単独で動いてもらうわけにはいきませんし……。
日本が考え込んでいると、不意に声が上がる。
「俺たちのグループで良いんじゃないかい?」
「アメリカさん」
「アメリカ……」
「カナダは俺たちのグループ! 別に良いだろ? イギリス」「って俺かよ!!」
いきなり話を振るアメリカに、イギリスのツッコミが入る。
「だって君が一番反対しそうじゃないか」
「しねぇよ! こんな状況でそんなこと言ってられるか。
それにカナダだって……」
「カナダだって?」
「僕だって、何?」
口ごもるイギリスに、アメリカとカナダが訊き返す。
「―――だしよ」
「え?」
「聞こえなかったんだぞ、イギリス!」
「良いんだよ聞こえなくて!!」迫る二人にぶんぶんと手を振るイギリス。
「……ふふ……」
「な、何だよ日本」
「いいえ? 何でもありませんよ。ちょっと聞こえてしまっただけですから」
「んなっ……きっ聞こえてたのかよ日本っ!!」
イギリスが顔を真っ赤にして怒る。日本はくすくすと笑っている。
「イギリスは何て言ったんだい、日本?」
「教えてほしいんだぞ!」
「教えるなよ日本っ!!」
「ふふっ。では交換条件で、どうですか?」
「交換条件?」
「内容は帰ったら教えますよ」
――もし帰ることが出来たら。
皆でまたわいわいしましょう。
老体には少し辛いですが……
今は……
その日々が何よりも
尊いから。
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