第一話 “終わり”

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楽ではあるが、かなりのお調子者。 笑顔が絶えることなど無いだろうと思うくらい、いつも笑顔を浮かべ、明るい。 「まぁ、でもぶっちゃけ最上級生とかどうでもよくない?なんか、めんどくさい」 そして、かなりの面倒くさがりな馬鹿。 「それ、先生の前で言ったら駄目だよ」 「大丈夫、大丈夫!そこら辺はちゃんと分かってるし!!」 まぁ、こんな性格なのに先生には真面目な子だと思われてるらしい。 教師の目は節穴だと思う。 「ねぇねぇ、それより今度花見行こうよ。花見!自分たちでお弁当作ってさ!」 無邪気に笑って言う。 「いいけど、いつにする?」 「んとねー…。一日がいいなー」 ニヤニヤと笑ってる。 何を考えているのか、こちらにはさっぱりだ。 まぁ、桜依の場合何も企んでいなくてもニヤニヤしているが。 「ん。いいよ」 特に用事も無いと思うので、二つ返事で了承する。 そうすると、すぐに桜依はニヤケ顔から本当に嬉しそうな顔で笑う。 「あ、あと、鞠ちゃんとか一穂(チホ)とかも誘っていい?」 「うん。いいよ」 やったー、とより一層嬉しそうにはしゃいでいる。 それを、私は一歩後ろで眺める。
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