第一話 “終わり”

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“鞠ちゃん”とは、友達の“鞠音(マリネ)”ちゃんのことである。 名前からして、和風だからか大人しい感じがするのだが(実際私が鞠音ちゃんを見たときの第一印象)、かなりのふざけた性格をしている。 言葉を柔らかくして言うなら、ユーモアセンスがある、と云うところか。 もう一人の“一穂”も同じく友人で、一言で表すなら不思議ちゃんだ。 俗に言うリア充なるものだが、話の方向がまるで見えなく、いきなり話が180度後ろの方に飛ぶことが毎度。 慣れれば対して問題はないけど、知り合って間もない頃はかなり困惑した。 因みに、桜依も鞠音ちゃんも一穂も同じ部活だ。 桜依と談笑しながら、教室に戻り、一日は終わろうとしていた。
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