告白

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いつもなら誤魔化す朔がばつが悪そうに小さく言う。 「今日は素直だな。」 「き、今日くらいはね!」 恥かしそうに俺の胸に顔を押し当てる朔に胸が一杯になる。だったら、俺も今日この場で話しておこうと思う。乗り越えた今なら胸にしまい込んでいた望美の話が朔に出来る。 「恭子は死んだ元カノの従姉妹だ。」 「え…」 「最近死んだ。延命装置を外したんだ。」 朔は俺の腕の中で身動ぎも出来ずに息を殺して聞いている。 「だから、前に見たのはその場面。何度か一緒にいたのもそれ。」 俺は朔の肩をソッと掴んで、顔を覗き込む。
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