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俺は心ゆくまで朔の唇を舐めて舌を絡ませて強く吸った。
どれだけしても離れがたいけれど、朔を抱き締め直して大きく息をする。こんな寒い所で長居をすれば朔が風邪を引いてしまう。
朔の顔を覗き込むと、何やら緊張した面持ちでねえ、と言った。
「ねぇ、東堂先輩は千尋に告白しなかったの?」
やはり気になっていたんだろう。このタイミングで聞かれると嘘は吐けない。
「あ~…断った。」
無言になった朔の頭をゆっくりと撫でる。
「なに、朔ちゃんは恭子に焼きもちか?」
「そんなんじゃ…あるかも。」
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