告白

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「今まで黙っていてごめんな。」 朔は泣きそうな顔で首を横に振った。 「話、聞いてくれるか?」 朔は無言で頷く。でも、視線は柔らかくて俺を気遣っている。 「中学2年の時、付き合ってくれって言われた。しつこくて、まあ良いかと根負けして付き合い出した。アイツはいつも元気で明るくて、めげない奴だった。1年も付き合っていたら情も湧く。まあ上手く付き合ってたかな。ある日、一緒に出掛けた後に妹から電話があって俺はアイツを置いて先に帰った。その後、アイツは事故に巻き込まれて意識不明のままになった。アイツの従姉妹の恭子とはその時に会った。恭子とアイツはすごく仲が良かったから。」 朔は真剣な顔で視線を逸らす事なく俺を見て頷く。 「あれから3年、やっぱり目覚めなくてアイツの両親は決断したんだ。恭子はすごく苦しかったと思う。でも、俺はやっと解放されるって思ってしまった。最低だよな。」
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