青木の協力

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そんなに嫌そうに目を逸らすなよ。 これでも一緒にカラオケに行けたら嬉しいと言う女は多いんだけど。 でもアイツにとっては全く意味のない、ただの俺の“強がり”なんだろう。 カラオケボックスに入って、わざと隣に座ってやる。 ただし、俺の左隣には弥生だから村田朔子と話が出来る確率は少ない。 チラッと確認すると、届いたウーロン茶を片手にペラペラと本を捲っている。 弥生のやかましいお喋りに適当に返事をしながら俺も本を片手に村田朔子の様子を伺った。 肩位に伸びた黒髪を片手で押さえて物珍しそうに膝に乗せた本をペラリと捲って、時々ウーロン茶を飲む。 ただそれだけなのに、見ていて飽きない。 それどころか、髪が邪魔で村田朔子の顔が見え隠れするのが気になって、思わず頬に手を伸ばしたい衝動に駆られた。
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