はじめの一歩

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「・・・っ!?」 「どうかされましたか?」 「ああ、いや、何でもないよ。今朝コレを拾ったから、届けにきたんだ」  今朝拾ったノートを差し出す。眼鏡の奥の瞳の鋭さが一瞬増した。 「・・・これをどこで?」 「学校の前の十字路だよ」 「・・・そう、ですか。わざわざ有難うございます」 そういって微笑む織部は、まさに大和撫子に相応しいものであった。
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