プロローグ

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死神にも様々な種類…属性がある その時に死んではならない者の命を守る・守命(しゅめい)死神、生きるのに絶望した者に鏡を使って幻のように未来を見せる・幻鏡(げんきょう)死神、怪我や軽い病気を歌で癒す・療歌(りょうか)死神、転生可能の悪者の命を奪う・命奪(めいだつ)死神、冥界の切り札である為に公にはなってない転生不可の悪者の魂を滅する・魂滅(こんめつ)死神 そして、強い未練を持つ死者の夢(願い)を叶える・夢叶(むきょう)死神 そんな属性がいっぱいある死神が居る冥界にある城の中で、琥珀色の長い髪に琥珀色の瞳をした一人の少女が、自分の髪と瞳と同じ色をした刃の大鎌を持ちながら、キョロキョロと不審な程に辺りを見回していた 「……だ、大丈夫だよね。わ……私以外に、誰も居ないよね」 少女がそう呟いたのと同時に、何処からか何者かが近づいてくる足音が聞こえてくる 「う……にゃ~!」 足音が聞こえた瞬間、少女は驚いて、涙目になりながら、何も考えずに、ただ隠れられる場所を探す。そしてあまり人が通らないような薄暗い通路を見つけると、そこへ真っ先に隠れる だが次の瞬間、少女にとって、信じがたい事態が起きる 「こんな所で、何をやってるの?」
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