1425人が本棚に入れています
本棚に追加
/94ページ
俺の名前は五十嵐 彰高校2年生だ。
俺には唯一って言ってもいい友達がいる。それが橘 聡だ。
あいつは決して嫌なやつじゃない。友達を続けているのだから、そこは間違えない。
だが、あいつはやたらモテる。ルックスはTVに出てるやつ以上、頭も運動神経もずば抜け、そして優しい。
『あいつがモテなかったら誰がモテる』って名言は俺が小学生の頃、心に刻まれてしまった。
奴らは聡に砂糖に群がる蟻の様に集まり、その友であるって理由だけで俺を嫌う。
奴らは時に『なんであいつが友達なんだ』『あいつ邪魔なんだけど』とケチをつける
確かに俺はルックスは良くない。むしろ悪い。勉強も運動だってしてない。
だが、奴らに聡との関係をけなす権利が有るわけがない。
俺は昔から聡を巡っての醜い戦いを見てきたこともあり、女が好きじゃない。だからなに言われても気になりはしない。
話は俺と聡の日々から始まる。
最初のコメントを投稿しよう！