1425人が本棚に入れています
本棚に追加
/94ページ
聡「よぉ一緒に帰ろうぜ!彰」
聡が放課後のクラスで帰り支度をしていた俺に声をかけに来た。
彰「お前以外は誰かいるのか?」
聡「夏紀と冬美がいる。彰はこの二人以外がいると嫌がるし」
あいつらか・・・しょうがないな
夏紀と冬美とは、聡の幼なじみで俺よりも付き合いが長い。ちなみに姓は小波だ。長いと言っても3年の違いなのだが。
彰「本当は、あの二人とも帰りたくないんだがな・・・」
聡「またそんなこと言って。ツンデレか(笑)」
彰「なんでだよ!」
そんなことを言いながら、あいつらが待っているであろう校門に向かって歩きだした。
途中、周りから声が聴こえた。どうやら俺達のことを話しているらしい。
女子1「なんで聡さんがあいつなんかと一緒にいるんだろ」
女子2「聡は友達のセンスだけないよね」
女子3「ねぇ!残念すぎるぅ!」
内容が今更すぎるものだったので、右から左に聞き流しながら歩く
彰「・・・・・・」
聡「・・・・・・」
二人は黙って進んだ。彰はどうでもよかったし、聡は彰がこんな時は何も言って欲しくないことが分かっていた。
夏紀「もう遅いよ~」
冬美「遅かったですね」
聡「悪い悪い。」
彰「・・・」
最初のコメントを投稿しよう!