一章 人生の変化

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聡「よぉ一緒に帰ろうぜ!彰」 聡が放課後のクラスで帰り支度をしていた俺に声をかけに来た。 彰「お前以外は誰かいるのか?」 聡「夏紀と冬美がいる。彰はこの二人以外がいると嫌がるし」 あいつらか・・・しょうがないな 夏紀と冬美とは、聡の幼なじみで俺よりも付き合いが長い。ちなみに姓は小波だ。長いと言っても3年の違いなのだが。 彰「本当は、あの二人とも帰りたくないんだがな・・・」 聡「またそんなこと言って。ツンデレか(笑)」 彰「なんでだよ!」 そんなことを言いながら、あいつらが待っているであろう校門に向かって歩きだした。 途中、周りから声が聴こえた。どうやら俺達のことを話しているらしい。 女子1「なんで聡さんがあいつなんかと一緒にいるんだろ」 女子2「聡は友達のセンスだけないよね」 女子3「ねぇ!残念すぎるぅ!」 内容が今更すぎるものだったので、右から左に聞き流しながら歩く 彰「・・・・・・」 聡「・・・・・・」 二人は黙って進んだ。彰はどうでもよかったし、聡は彰がこんな時は何も言って欲しくないことが分かっていた。 夏紀「もう遅いよ~」 冬美「遅かったですね」 聡「悪い悪い。」 彰「・・・」
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