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黄金色 陽を纏って
さざ打つ波が砕けた
宙で踊る 真珠たちが
とても綺麗だったのです
緩やかに過ぎ去る
この世の片隅で 嗚呼
淡き愛しさ 捨てきれず
うずくまったまま
ゆらゆらり 伸びた影法師
沈む陽と共に 消えた
そんな一瞬の 幻のような
幸せに固執した哀れな人
ふわふわり 揺れて蜃気楼
手が届く瞬間 消えた
まるで化かされたみたいに
ただ迷い続けてる
頬を伝った夕立の後も
地を濡らす滴が止まないのは
貴方のせい――
ゆらゆらり 伸びた影法師
沈む陽と共に 消えた
そんな一瞬の 幻のような
幸せは彼方の水平線上
そんな馬鹿みたいな愛は
届きもしない水平線上
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