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「ドゴーン!!」
遠くから大きな音が聞こえ、また「ドゴーン!!」と同じ方角から音がした。
大和は気になり、音がした方向に向かう。
50m走った所で、大和は無意識に木の影に隠れた。おそらくこれから目撃したものから身を守るために身体が動いたのだろう。
大和は様子を伺うために顔を出す。すると10m先で先ほどの少女と同様に傷だらけの青年が右足を引きずりながら、逃げてるのが見えた。
「ヒュッ」「グサッ」「ぐあ!!」「ドサッ!!」
青年の背後からナイフが飛んで来て、左足のアキレス腱に突き刺さる。
?「やっと止まったか。亮(りょう)よ。」
緑色の球体…幼少期のボテンが青年に歩み寄る。
このボテンはただのボテンではなく、戦国時代の武士の鎧のようなガッチガチの重装備をしている。
亮「うう…一体なぜこんな事を…。」
ボ「復讐だよ。オイラを虐待した人間への。」
亮「!!…俺が悪かった。謝るから許してくれ。頼む!!」
ボ「オイラが謝っても、許してと頼んでも虐待したのは誰だ?……許すわけ無いだろ!!」
武装ボテンは怒鳴りながら持っていた刀で青年を斬りつける。青年はぐったりとして動かなくなる。
武装ボテンは刀をしまって歩き出す。
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