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沖田「やっぱりね。」
痺れを切らした総司が自分で華桜の袖をめくり、腕をあらわにする。
山崎「っ!!」
華桜の腕は真っ青に腫れ上がっていた。
沖田「なんでこんなことになったのさ?」
総司の責めるような視線に華桜が俯く。
沖田「君が自分の身を守れないとは思っていない。相手がそんなに強かったの?」
華桜「いえ・・・。」
華桜は消え入りそうな声で答える。
沖田「じゃあ、華桜が弱過ぎたの?僕は君の能力を過大評価し過ぎていた?もしそうなら君を巡察に出すことを考え直さなくてはならないね。」
華桜「っ!!ち、違います!!あの、えっと、こ、子供が・・・いたんです。お母さんと離れ、戦いに巻き込まれそうになっていたのを・・・」
総司の厳しい表情に華桜の声がどんどん小さくなって行く。
沖田「君は身を呈して守ったと。」
華桜はこくんと頷いた。
華桜「ご、ごめんなさい。」
頭を下げる華桜を総司はぎゅっと抱きしめた。
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