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「りんごちゃ~ん、そっちはどうだったのさ?」
「残念だが、私たちは見つけられなかったよ」
入れ替わりに、佐々木まぐろくんとリス先輩がやってきた。私たちは手分けしてエコロを探していたのだ。
「こっちもダメでした。けっこう時間も経ったし、エコロもさすがに逃げたんじゃないでしょうか……」
「あっちゃー、ざんねん☆」
「そうか……ではしかたがない、そろそろ部室に戻るかな?」
「そうですね……」
くやしいけど、これ以上探したところで見つかる可能性は限りなく低いのだからどうしようもない。こうして私たちは部室に戻った。
「ーーで、これからどうしよっか」
「昨日と同じ、ぷよ勝負でいいんじゃないか?」
「ふむ、ぷよぷよがふり続ける限りは、そうするしかないようだな」
「それもそうですね。じゃあ、さっそく始めるとしますか」
ここでなぜぷよ勝負かというと、実はこのぷよ勝負こそが私たちに与えられた『ぷよぷよを消すチカラ』だからだ。
くわしく説明をすると、ぷよ勝負をすることで、すずらん町にちらばったぷよぷよたちが、なんと自動的に回収・消費される、というしくみである。
そして、このチカラをすずらん町でもっているのは、今のところ物理部の3人だけだと思われる(じつは、どうやってまぐろくん・リス先輩がチカラを得たのか知らなかったりするんだけど)。ゆえに、私たちは部活動としてぷよ勝負をするのだった。
「ルールは『フィーバー』、1対1対1で一番先に2本先取した人の勝ち。これでいいですか?」
「異議ナシ☆」
「私も大丈夫だ」
「それじゃ、何はともあれ……」
「「「レッツ!ぷよ勝負!」」」
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