物理部という名のヘンテコ部?

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パフッ…… ぷよ勝負が開始された。 今回の『フィーバー』ルールでは、フィールド横に『フィーバーゲージ』なるものが用意されている。 このゲージ、どうすればたまるのかというと…… 「4連鎖、稲妻落とし!☆」 「3連鎖です、サイン!」 私が送られたおじゃまぷよを3連鎖で『相殺』すると、それに応じてゲージが3つたまった。このように相殺1回につき、ゲージが1つたまるようになっているのだ。 「では7連鎖、ジュテーム」 「「せ、先輩ーー!?」」 リス先輩が大量のおじゃまぷよを送ってきた!『ぷよ通』ルールではこの時点で負けたも同然だけど、今回はちがう。 「2連鎖、さらに2連鎖!」 私は相殺をくりかえしてゲージをMAX7つまでためた。するとゲージが七色に光り、『フィーバーモード』に突入! 「カンペキです!」 フィーバーモードに入ると、自身のフィールドに『連鎖のタネ』がふってくる。連鎖のタネとは、連鎖が起こりやすいような形にあらかじめ組まれたぷよの塊のことである。これをうまく消すことで、 「5連鎖、コサイン!」 楽して大きな連鎖が出せるのだ。しかも制限時間内は連鎖のタネが次々にふってくるので、バンバン連鎖をくり出すことができる。これはまさにフィーバー気分! 「お次は6連鎖!コサイン!」 「キビシーーッ!!」 →まぐろ、ばたんきゅー 連鎖のタネを正確に消すと、次に降るタネはランクアップしてより大きな連鎖が可能となる。反対に失敗した場合は、タネはランクダウンしてしまうので要注意だ。 「さらに7連鎖、タンジェント!」 「ふぉぉおおっ!?」 →りすくま、ばたんきゅー 「ふふふん、まずは1勝です!」 とまぁこのように、一発逆転の可能性を秘めた『フィーバーモード』搭載のルール、それが『フィーバー』ルールなのだ。今の物理部では、このフィーバールールをもっとも多く利用していたり(ぷよの消費量が一番多いという切実なる理由による)。
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