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「私、写真部なんですけど、きのうの放課後に学校で写真をとってたんです。そしたらなんと、心霊写真がとれてしまったんですよ!」
「ほ、ホントに!?」
「はい、右上の方にバッチリと!とにかく見てみてください!」
と言われて写真を押しつけられた私。うう、ショージキこの手の話は苦手なんですが……。できればかかわりたくないところだけど、でも、見てみないことには……
ちらっ
「………………あ」
「ね、写ってますよね!これって絶対幽霊だと思うんです!」
うん……写ってるね……
エコロが。
「理解したよ、私もこの黒い影が落とし穴をつくった犯人だと思う……」
「ですよね!やっぱりそうなんですよね!」
逆に、エコロ以外の誰がこんなメーワクないたずらをするんだという話である。
「ねぇ、もしこの黒い影をまた見つけるようなことがあったら私にも教えてくれないかな?」
もちろんエコロをとっつかまえるために、である。ところが使旧さんはそうとは知らず、目をかがやかせて言った。
「おおっ、安藤さんも幽霊にキョーミがあるんですね!」
あれ、イヤな予感が。
「私、幽霊話にはすごくキョーミがあって、写真部へも心霊写真をとりたい一心で入ったぐらいなんです!どうですか、今度いっしょに心霊スポット探検にでも!」
「全力でエンリョしますーーー!!!」
私はダッシュで逃げようとして、
また落とし穴におちた。
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