思わぬ落とし穴

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「というわけで、現場である裏庭にやってきました!」 「あらためて見ると、これはひどいな」 「落とし穴、100コぐらいあるんじゃないですか?☆」 私たちが今いるのは『KEEP OUT』と書かれたテープの前。本当はこのテープより手前も落とし穴ゾーンだったのが、通行に必要だからという理由で(やや雑にではあるが)すでに埋めたてられていた。 しかし、それ以外の場所……つまりテープのむこう側は放ったらかしで、しかも当分のあいだはこのままになるらしいとのこと。 「ま、調査のためだから……立ちいり禁止でも入るしかないよね」 「そーだね☆」 私たちはテープの下をくぐって調査を開始した。『二度あることは三度ある』とはいうけど、もう落ちないように気をつけないと。 「それにしても……これといった手がかりが見つからないなぁ……」 「どっかの穴にエコロが隠れてたらいいのに……ね☆」 「あはは、まさかぁ」 「2人とも、もう少しむこうの方も調べてみるかね?」 「「はーい」」 調査を続けるうち、私たちは学校の裏門にやってきた。このあたりは人や車の通行があるため、比較的きれいに埋めたてられている。 「……あやっ!?2人とも、校門の外にも落とし穴が!」 なんと、凄いことに、道路のアスファルトにまで穴が開けられていた。地面は埋め立てればなんとかなるけど、これでは工事が大変だよ! 「おや……?ここからの落とし穴、なんだか……点々と続いてない?」 穴は民家の庭や植え込みのかげなど、バラバラに散らばったものもあるけれど、全体的にはどうも『並んで』いるように見える。 「これはまるで、エコロが『落とし穴を掘りながら移動した』ようだな」 「じゃあ、これをたどってゆけばエコロの足取りが掴めるってことですか?☆」 「なるほど、鋭いよ佐々木まぐろくん!よし、このままたどってみよう」
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